2024年 年頭挨拶(2024年1月12日全体会議)

2024.01.12

皆さん、どうぞ今年も宜しくお願いします。

まず初めに、元日に石川県能登地方で発生しました、「令和6年能登半島地震」そしてその支援に向かおうとしていた海上保安庁の航空機への衝突事故。
これらの震災や事故で犠牲となられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。

一昨日、ついに日経平均株価も35,000円を超えてきました。
生活をしていくうえで私たちの生活と株価の上昇が紐づかない感覚があるかと思いますが、これは日本経済が日本国内だけの動きや思惑だけでは判断できなくなってきているということが象徴されています。

また、世界的な経済を見ても、米国における金融引き締めは終わりを迎えつつあります。
FRB(米連邦準備理事会)は、おそらく今年3回の利下げを実行していくことになるでしょう。

一方で、日本では昨年就任した日銀の植田総裁が、マイナス金利解除のタイミングを模索しており、今後は日米金利差の縮小が見込まれています。
そうなると、円高傾向が強くなり、インフレが発生しやすい状況となってきます。
日本はバブル崩壊後の約30年間、デフレやゼロ金利にすっかり慣れきってしまっていますが、今年はその大転換の年になるのではないかと推測しています。

また今年は、多くの国や地域で大統領選挙や総選挙が予定される「選挙イヤー」です。
こちらの結果も今後の世界経済に大きな影響を与えるものと考えています。1月の台湾総統選挙を皮切りに、インドネシア、ロシア、韓国、インド、メキシコ、欧州議会選挙と続き、11月には全世界が注目する米国大統領選挙が予定されています。

特に、米国大統領選挙の結果次第では、地政学問題に対する取組方針や、中国との関係、中東への関与、脱炭素への取組姿勢など、その後の世界の方向性が大きく変わる可能性があります。
仮にトランプ氏が勝利した場合は米国最優先の保護主義やディール外交、米国単独での対中規制の急進化等が懸念されます。中国を絡めた既存のサプライチェーンが突如機能しなくなることも想定される中、他のサプライソースの確保やコンティンジェンシープランの策定など、変化を的確に予測して周到に備えていくことが求められます。

さて、十干十二支といって、干支は本来は十干と十二支を組み合わせたものを干支と呼んでいます。
今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」という年まわりになります。
これは、「変革(転機)」や「激動」が示すように、時代が動く年となることが多いようです。そして、大きな出来事が起こると予想され、これまでの努力が実って夢が叶いやすい年とも言われています。

世界全体がカオスな状態であり、いまや、会社の大小だけが正義ではなくなってきています。
たとえ、大きい会社であっても逆にそれが足かせになることもあります。
また、世界全体としてグローバリゼーションが進む年にもなりますので我々の目線も変化していく必要があると思っています。

こんな時代だからこそ、我々は攻めていかなければならないと思っています。
当社の売りは人材です。すなわち皆さんの人間としての魅力です。
一人一人が輝けるように成長していける1年にしていきましょう。

株式会社ピーブイシステムズ
代表取締役 長谷川 真也